前回のつづき
さぁ食べよぅ~~楽しみにしていた夕食を3口ぐらい食べたとき、横に座っている母を見ると違和感がある。
ひょっとしてと恐る恐る「入歯してるよな?」と聞いてみた。
母「車に置いてきた・・」
えエエエエエ!!!
私「昼 たこ焼き食べてたやん その時もしてなかったんや!よう蛸食べれたな」
いやいや 今そこではない!
私「車ぁ!!なんで早よ言わへんの?!取りに行かなあかんやんかーー!車のどの辺に置いたん?!」
母「後ろのポケットの中・・やと思う・・もう いいよ・・」
私「ほんまかいな??!もぉぉーー!食べにくいやろ!取ってくるわ!」
腹が立ってるのでついつい声が大きくなった。近くの席に座っている人達がチラチラと見てる。
かっこ悪い⤵⤵ ごめん
目の前の料理を見ながら席を立った。情けない⤵
薄着・着替えるには部屋まで遠い・駐車場まで遠いやん・スリッパ・外は寒い・時間がかかる・・・どうしよう・・・入歯なしでいいか?蛸も食べることができたんやから
・・あかんあかん・・入歯はいるよ 絶対食べにくいし・・でも車にあるとは限らない
席を立ったまま色々頭の中をよぎる。時間が過ぎる。とりあえず探しに行こう!!!!
もう このまま駐車場まで走るしかない。
館内も小走り、、、駐車場まで走ったぁぁぁーーースリッパを外出用に履き替えて走ったーーー
母の言うとおり座席後ろのポケットに入っていた。
あった!あったやん!
良かったーー!!一発で見つけることができた!
これがもし母の勘違いでここに無かったら・・・と考えたらゾッとした。
走って帰った!
しんど!!なんやねん この旅行 面倒な事があると腹くくって来たけど
母に渡すと手をたたいて喜んでいた。
それから 食べる食べる 2皿盛っていた料理をほとんど食べていた。
よう食べるなぁ~~食べな損や思てるよなぁ
私のさっきまでの苦労はどうなん?わからんよな~~ 1人で走ったから 笑うわ
母は以前、2~3回部屋から温泉に浸かりに行ってたが、今回はさすがに行く事をしなかった。
人の介助がいること、自分自身も疲れたこと、格好悪さを痛感したようだった。
私が行く時、声を掛けたが行かないと言った。
可哀想やな~~楽しみが無くなっていくなぁ~~私もいずれこうなるんやでな
私と親戚のおばさんとで精算をしている時、母はお土産売り場でお土産を買っていた。
えッーー誰に買ってる?
私「牛肉の佃煮?瓶詰め 誰に渡すん?」
母「おじいさん(父のこと)に食べさすねん」
私「おじいさんは無理やから・・食べられへんから・・固形は無理やから」
母「いけるよ~大丈夫や」
おばさん「お父さん今食べられへんねんて止めとこかー」
と言ってくれた。
母は納得せず。購入した。
旅行したときの流れ、お土産を買うのがイベントの1つなんだろと思った。
父のことは何度言っても理解していない。(この時はまだ療養型に入院していた)
これがほんとに私のストレスになる。
このお土産の事で母は機嫌を悪くしていた。
親戚の人に促されたから余計にスイッチが入ったのか、帰宅時車の中で嫌な事ばかり言ってきた。
もう聞きたないねん!!無視 無視 無事故で帰らなあかんーーうう
親戚の人は姉妹で1人は母と1歳ちがい。なのに母とは全てが違いすぎる。
日頃母しか見ていないので、これができてるからいいか?と軽く考えていた。
しかし、同じ年頃の人を見るとやはり別人だった。
認知症を改めて認識した。
親戚の人は普通に会話ができ、世の中のこと、常識、時間、位置、普通に分かっている。
スマホで写メも撮っていた。子供とLINEもしていた。
違いすぎるやん これが普通やん なんで母はこんなんなん??
母がこの親戚のおばさんみたいだったら、父の介護のことも相談できたのに・・
と母を憎らしく思った。ごめん
旅行でリフレッシュはできていないが、父の在宅介護がまた始まる。
気合いを入れないと・・頑張れ!
父の在宅介護は始まっています。
1月27日に療養型から在宅へ、今 目まぐるしい日々を送っているところです。
次回に続きます。