neconekaの日記ふぅ

親の介護エピソード・日々の出来事・自分の声・時々猫

親の介護中*父療養型病院退院 母と旅行 ㊴

1月27日 午後4時 父退院

 

父が入院している間に母を旅行に連れて行くことにした。

母はコロナ前迄、毎年親戚と近場の温泉に一泊していた。(集まる人は決まっている。若手は来ない)私は子供が小さい頃2、3回行った事がある。

集まる親戚も段々と人数が減っていく。

亡くなったり、足腰が悪くなり杖歩行で不安定、体調が優れない等段々と少なくなった。

現在の母の状態を考えると今しかないと思い決行した。

今回行ける人は4人だけだった。

 

これが、大変だった。

 

母には、間際まで旅行に行くことを言わなかった。

親戚への粗品を用意するだろうし、遠足前のように気負って体調を崩すとよくないと思ったので黙っていた。

しかし、親戚のおばさんが電話を掛けてきて母に言ってしまった。

その日から母は、私に嫌な事ばかり言うよになった。

「お金持って無いから行かへん」「あんた大きなカバン持って行きなや、恥ずかしいから」「行かんとくわ」「あんた そんなお金よう持ってんな」「親戚に渡すおみやげ買うてこなあかんわ」「なんで行かなあかんねん 行かへんで」「あんた 行きたなかったら行かんでいいで、私1人で行くから」・・・・・等

もう聞きたくない!

ありがとう、うれしいわ!ぐらい言われへんのんかい!

親戚に渡す品もたくさん買ってきていた。

いらんて・・

 

母の下着やら薬等、分かりやすく私の物と一緒に1つのバッグにまとめた。

それも気にいらないご様子で・・・

よくよく考えてみると母は自分主導で全てしたかったのだと分かった。

ごめん 今の母では無理やねん 任せてなぁ

 

ホテルに着くまで車の中でグタグタ言う。良いことは一切言わない。うるさいねん!

今回が最後 今回が最後 と自分に言い聞かせてがまんした。

若い頃だったら、キャンセル料が発生しても旅行自体止めていたと思う。

私も年いったからやな 少し穏やかになったなぁ~

 

着いた途端にトイレへ行きなかなか出てこない。はぁ~~

フロントへ行くと親戚の人が待っていた。チェックインまで時間があるので昼食をとることにした。

母はたこ焼きをペロッと食べた。

館内広いため移動が大変で、母は押し車はいらないと言うので車へ置いておくことにしたが、支えが無いと転倒しそうだし、少し歩くと「しんどい」「もう あかんな 歩かれへんわ」と言って止まる。

親戚の人が母の脇を持って支えてくれていた。

おばさんも高齢やのに申し訳ない💦 私の癒やし時間を作ろうとしてくれているのが分かる ありがとう

 

 

部屋へ入り、夕食まで時間があるので大浴場へ行くことにした。

大丈夫かぁ~~母 大イベントやん

着替えの用意、タオルの用意等する。これも結構面倒くさい、、、

 

母を支えながら移動。エレベーターも混んでいる。

平日やのに宿泊客多いんやなぁー今の時代平日も関係ないか・・

大昔は平日に温泉行くの気が引けたけどな~

 

お風呂がまた広く転倒や迷子が怖いので、母を逐一監視しとかないといけない。

これも親戚の人がしてくれた。

へ~~ここまでしてくれるん!

「もういいですよ。私するのでゆっくりして下さい。」「おばちゃん達何しに来たか分からんやん ゆっくりして~~」

おばさん「いいよ いいよ これぐらいできるよ」「○○ちゃん(私のこと) ゆっくり浸かっといで」

なんていい人達なんやろ! 母は幸せや! ありがたい ほんと申し訳ない

 

私が腕を持つと「1人でいける!」と言って払いのける。

私が支えんとズーッと親戚の人の手を借りることになるのんわからんのか!

ここでもイラッとくる

はぁーー

 

母「もうあかんな もう来られへんな 最後やな~~」

一言親戚の人にありがとうと言ってほしいわ! お姫様状態やのに・・・

シャンプー・コンディショナー・ボディソープ・洗顔・ピーリングクリーム等が並べてあるが、母は分からないようなのでタオルにソープを付けて渡すと、なんとか自身で全身洗っていた。

しばらくは目を離してもいけるか その間に私も洗う なんかゆっくりでけへん

分かってはいたけどこんなにしんどい作業とは思わなかった。失敗か?

 

夕食はバイキング

楽しみにしてたーーー!!!

すごい人 人気の刺身を取るのに並ぶ 

疲れるなぁ~~ こんなに客が来てるとは思えへんかった

取り皿を乗せて移動できるカートをおばさんの分と母の分を用意した。

母は1人で早々と料理を取りに行きかけたが、おばさんが慌てて母の横に付いて一緒に取りに行ってくれた。が、どこかで離れたようだ。途中母を見かけた時は1人だった

慣れたもんやなー  食べることに関しては貪欲やな~~

 

時間制限があるので、そこそこ好きな物を取って食べることにした。

母がなかなか戻らない。

探しに行くと、仕切り皿2枚にいっぱいの料理が乗っている。

それでもまだ取ろうとしている。

「これだけ、おばあさん1人で食べられへんやろ?もうテーブルへ戻って食べよう、時間も無いし」

「大丈夫やよ もうちょっと待って」

「絶対無理やて、はよ席戻ろ、食べてからまた取りに来たらいいから」

テーブルへ戻り食事を始めた。

うんんー??なんか食べにくそうにしてるなぁ なんなん??ひょっとして・・・

「おばあさん 入歯入ってる?」

「入ってない 車に置いてきた」

エええぇッ!!!---

                    つづく

 

 

 

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